【頭痛にきく民間療法】
※はじめに…
民間療法とは、医学的な裏付けが十分ではないものや、逆効果で症状が悪化するものもあり、試す際には注意が必要です。
概要
頭痛に対する民間療法はとても多く、古くからさまざまな形で実践されてきました。今回は「比較的に頭痛に効果あり」と認定しているものを解説していきます。
緊張型頭痛
特徴▶頭全体が締め付けられるような鈍い痛み。肩や首の筋肉が緊張していることが多い。
原因▶ストレス、姿勢の悪さ、長時間のデスクワーク、睡眠不足などによる筋肉の緊張。
温湿布や温熱療法
首や肩に温湿布や温タオルをあてて筋肉を緩める。血流が改善し、痛みが和らぐ場合があります。
ハーブティー
カモミールティーやミントティーがリラックス効果をもたらし、筋肉の緊張を軽減することがあります。
ツボ押し
「風池(ふうち)」や「肩井(けんせい)」と呼ばれる首や肩のツボを優しく押すことで、緊張を和らげると言われています。
片頭痛
特徴▶片側または両側にズキズキと脈打つような痛み。吐き気や光・音に敏感になることがある。
原因▶血管の拡張と収縮の異常。特定の食べ物(チョコレート、赤ワインなど)、睡眠不足、ホルモンの変動、天候の変化などが引き金になることが多い。
冷湿布や冷やす療法
痛む部分(額やこめかみ)を冷やすことで、血管の拡張を抑える効果があります。
生姜
生姜は炎症を抑える効果があると言われ、片頭痛の症状緩和に役立つ可能性があります。生姜を使った温かい飲み物が良いでしょう。
暗い静かな環境での休息
光や音に敏感になる片頭痛では、部屋を暗くし、静かな環境で横になるのが効果的です。
群発頭痛
特徴▶片側の目の奥が激しく痛む。1日に数回、一定期間(数週間~数カ月)繰り返される。
原因▶詳細なメカニズムは不明。自律神経や視床下部の異常が関与していると考えられている。
深呼吸や瞑想
痛みそのものを和らげる直接的な効果は期待できませんが、群発頭痛のストレス軽減には役立つ場合があります。
漢方クリーム
こめかみや鼻腔内に薄く塗ると神経への刺激を和らげる効果があると言われています。
副鼻腔炎による頭痛
特徴▶額や頬骨、目の周囲が重く痛む。鼻づまりや膿性の鼻水が伴うことが多い。
原因▶副鼻腔(鼻の周りの空洞)の感染や炎症。
蒸気吸入
ボウルにお湯を入れて蒸気を吸い込むと、鼻の通りが良くなり痛みが緩和される場合があります。ユーカリオイルやペパーミントオイルを数滴垂らすと効果が増します。
塩水で鼻うがい
生理食塩水で鼻腔を洗浄すると、炎症や詰まりを軽減できることがあります。
後頭神経痛
特徴▶後頭部から首にかけて電気が走るような鋭い痛みが断続的に現れる。
原因▶頚椎の異常、神経の圧迫や炎症。
温湿布や温熱療法
頚部や後頭部を温めて筋肉の緊張をほぐす。
軽いストレッチ
首や肩をやさしくストレッチすることで、神経の圧迫が和らぐ場合があります。
高血圧による頭痛
特徴▶朝に強い頭痛が現れることが多い。後頭部に痛みを感じやすい。
原因▶血圧の急激な上昇。
カフェインを控える
高血圧の原因が緊張やストレスであれば、少量のカフェインでリラックス効果を得られる場合があります。ただし、過剰摂取は逆効果です。
正しい減塩
食卓塩を控えることで、血圧を下げる間接的な効果があります。岩塩に切り替えましょう。
全頭痛に共通する民間療法
アロマセラピー
ラベンダーオイルやペパーミントオイルをこめかみや首に塗布したり、香りを楽しむことでリラックス効果を得られる場合があります。
軽い運動
ストレス軽減や血行促進により、頭痛を予防・緩和する効果があります。
水分補給
脱水が原因の頭痛を防ぐため、十分な水分を摂ることが基本です。
注意点
頭痛が頻繁に起きたり、激しい痛みがある場合は、民間療法に頼らず医療機関を受診してください。
